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Channel: 新・イメージの詩
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天晴れ保育所~炎のタイムスリーパー③

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現在・過去・未来

「お館様、カーテン(これ)で新しい着物を仕立てられたら、さぞや奥方様も、お悦(よろこ)びになられるかと」
「ごらァあ~、それは国際政治学者からタレントになって、一国の首長にまで転身された方から税金を誤魔化しながら買っていただいた大切なものよ。触らないJO!
「えいっ、触ってやる!」
「ヴぁアア~っJO!
「お館様、石の洞窟のわりには明るうございますな」
「うむ…それに、椅子が我らの物とは、かなり異なり…座りやすい」
「なにやら南蛮渡来のカッフェなる茶(もの)の匂いが漂ってまいりましたぞ」
「お待っとうさん…って!あんたら、スリッパも履かんで、冷とうないんかいッ?!
丈姐さん、スリッパ、お出ししたてェなァ~、えんた~てえ~な~」
「ぬゥわんだァ~、これは面妖なッ!ガマの口先みたいにノッペリして、お主の出っ張った腹みたいにプニョプニョしておるではないかッ!?
さては、主(あるじ)…足指の自由を奪い、余(よ)を亡き者にしようとする魂胆かッ!」
「そうでなくってェええっ!テーブル(この)端と端に立って、こう構えてやねェ…白い小さな軽いボールをピンポン・卓球と打ち合う道具…なわけないじゃんっ!」
「余は、チマチマした戯事(こと)は嫌いじゃ!さっさと天下無二(てんがむに)の織田信長に相応(ふさわ)しい饗宴(もの)を用意せぬかッ!」
「そうじゃ!本能寺には明智の軍勢が押し掛けて大変な時なのじゃ。こんな面妖な場所で寛(くつろ)いどる時間(ひま)など我らにはないのだ!」
「まあ、そう死に急がんと、厚木の山奥から届いたアップル・パイでも…」
「今年(2016年)に入ってプニュ・プニュ感が増して来た、と一部で嗤(わら)われてる太めの主。今、ナンと申された!」
「言い寄る女性の群れから逃れるために厚木の山奥へ移り住んだ、ハンサムで頭と声と性格の好い男が焼いた、これ以上に美味いパイ(もの)を食べたことがない…」
「そんなこたあ言っとらんだろ?その前じゃ」
「『死に急ぐことは』…?」
「なぜに、我らの軍秘を知っておる!さては、成人病の個人商店みたいに肥え太られとる主。明智の間者(かんじゃ=*スパイ)だなッ!」
「おだまりッ。売れない芸能人がCMか何かで苦労しとる想うて労(ねぎら)ったろう思おて下手に出とれば好い気になりくさってからにィ…凶器準備集合罪で警察に売り渡してもエエねんでぇええっ!…はう?!」
「ごらぁああっ、面妖なちんちくりん!黙って聴いとりゃあ好い気になりおって…手打ちにしてくれるッ!そこに直れッ!!」
「…し、失礼しま~す…しょ、所長…警察が来るまでの辛抱(しんぼう)だJO!ここは、無理くり送られて来たアップル・パイで御機嫌とって、時間稼ぎしないとッ!?」
「せやかて丈姐さん、こいつら…わて以上に上から目線で…」
「我慢だJO!警察が来れば…ねっ、JO!
「しかし…もし毒でも入っとったら…厚木の男、いまいち信用できひんのよ…」
「だからこそ、毒見ができていいJO!2箱もあるんだから」
「姐さん、ホンマ、悪魔やね…せやかて、ホンマに入っとったら、わて、殺人犯になってまう…」
「お館様の前で、何をコソコソと密談(じゃれ)ついとる!」
「蘭丸!もうよい。所詮は、今宵限りの命よ。天下人に相応しく、一夜の夢を楽しもうではないか。のう、客人殿」
「…」
「あっ、さっきの不審者のおっさんJO!いつの間に、どさくさに紛(まぎ)れて同席してる?!図々しいにもほどがあるJO!
「おいッ、そこな女子(おなご)!この信長をなんと心得る。四の五の言わず早(は)よう、最後の宴に相応しき饗宴(もてなし)を提(だ)してまいらぬかッ!!」
「はい、はい、はい!は、ポール・マッカートニー…そやかて、あんさん。なして、こがあに小っさな保育所なんぞに…」
www.youtube.com/watch?v=C-bvypiS_fM - 2013年11月18日 - このサイト内で検索
Paul McCartney Day Tripper / Hi,Hi,Hi 18th Novemver ... - YouTube
2013年11月18日(月)ポール・マッカートニー ライヴ東京ドーム初日のアンコールから。
再生時間:7:17
投稿日:2013年11月18日


「戯(たわ)けッ、成人病!」
「ひゃ・ひゃいッ!」
「城の大小など関係ないッ!たとえ、どんなに小さかろうとも、一国一城の主に変わりはないわッ。主も男なら、もっと気骨を持たんか!!
 儂(わし)は『大馬鹿(おおうつけ)の鼻つまみ者』と、云われておった。じゃが戦(いくさ)に戦を重ね、天下(てんが)に片手を掛けるようにまで成り上がった…このまま行けば、あと一歩…あと一歩で天下を掴むはずであったのに!
 じゃが…光秀の奴が…この儂(わし)を裏切りおって本能寺に…まあ、よい。成人病個人商店の看板掲げてヘラヘラ生きておる主に分かるはずもない。忘れてくれ」
「すこしは…少しは、解る気がします」
「なにぃいいっ?!」
「わても…ワテも同じような者でした。音楽はワテにとって総てどした。そいが父(てて)親に死なれ、志半ばで大学を退(や)め、保育士のバイトをしながら夜間大学へ編入して、この保育所を継(つ)いだのです。
 でも実際…現場に立ってみると思うように行かなくて…従業員にも愛想を尽かされるは、愛犬マーサにも小便かけられ…」
「いかがした、主殿」
「そうか…その手があったか…」

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