これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
下記に関連書籍(青文字クリックで全文が通読できます)を、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
(故マックス・ゲルソン 著)
ゲ ル ソ ン 療 法 治 癒 し た 5 0 人
(故マックス・ゲルソン 著)
(マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
(ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー)
(5生存率0%の大腸ガンから肝臓へと転移した医師、星野仁彦:著)
(日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法)
(済陽高穂 著)
(済陽高穂 著)
(日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
P.117 おわりに
~「本当に効(き)く治療法」をガン医療の中心に据(す)えるために~
「ガン難民」という言葉が、いつから使われ始めたのかハッキリしませんが、(2012年の)最近では、ガン医療にかかわる者としては嬉しくないこの言葉が、すっかりメディアに定着した感があります。
それはそれで問題意識を持つには、よい面もあるでしょう。しかし、気になるのは、この言葉の意味合いが、おそらくは使われ始めた時のものから、微妙(びみょう)に変えられつつあることです。
納得のいく治療法を選べなかったり、医師の説明に不満を抱いたり―。ガン患者の中には情報や相談できる場を求めて、さまよう人たちも少なくない。こうした患者は「ガン難民」とも呼ばれる(2011年2月23日付 朝日新聞朝刊より原文ママ)
納得できる治療法を求めて悩んでいる「ガン難民」は、ガン患者の53%で、全国で推計約68万人に上がる。(2007年12月7日付 東京新聞朝刊より原文ママ)
後者の記事では、民間研究機関の日本医療政策機構が、ガン難民に付いて、「医師の治療説明に不満足、または納得できる治療方針を選択できなかった患者」と規定しているとの記載がありますから、これに基づいて2011年の記事の書かれたのでしょう。
この説明には、患者自らが不満や、よりよい治療への希望を抱いて、主治医のもとを去るようなニュアンスが感じられます。もちろん、そういう患者さんもおられるでしょうが、実際に「ガン難民」と呼ばれる身の上になった人の大部分は違います。
自分で求めたのではなく、標準治療(3大治療=手術・化学療法(=抗ガン剤)・放射線)の限界まで来て、「あなたには、もうできる治療法がありません」といわれるのです。否応(いやおう)なしに行く医療機関を失って、ガン難民にならされるのが現実です。このことを、患者さんのドクター・ショッピングのような問題にすり替えてしまうと、重要な問題を見逃します。
クターショッピング ばれるセカンドオピニオン ドクターショッピングで検索
ドクターショッピング (Doctor shopping) とは、精神的・身体的な問題に対して、医療 機関を次々と、あるいは同時に受診すること。別名「青い鳥症候群」とも。 目次. 1 成因; 2 法的問題; 3 診断が難しくドクターショッピングを引き起こしやすい疾患; 4 参照; 5 参考 ...
「重要な問題」とは、本文でも触れましたが、「そこが標準治療の限界である」ということ、です。とくに、再発・転移した後は、基本的に手術の適応にあらず、主に抗ガン剤で治療するのが(2012年における)スタンダード(標準)医療ですが、抗ガン剤はやがて耐性ができて効(き)かなくなります。
本来なら、その時間稼ぎをしている間に、ガンを治し切る手立てを講(こう=考える)じなければなりませんが、(2012年の)いまは、そこがポッカリと空白になっています。空白のまま、病状に次の進展があったら、いきなり「緩和(かんわ)ケア」の話になります。患者さんが、納得できずに、いろいろな方策を探すのは当然です。
緩和ケア普及啓発事業|緩和ケア.net
- サイト内リンク:
- 緩和ケアの医療費について - 緩和ケアとは - 高額療養費制度 - 大阪医療センター
私(済陽高穂=わたよう たかほ)自身、食事療法の指導を始める前は、「残念ながら、できる治療がなくなりました。以後は自宅療養してください」と、患者さんに告げていました。医師として、いたたまれない敗北感を抱く時です。
しかし私(済陽)がそう告げた患者さんが、食事療法で生還されたのをきっかけに、私(済陽)は「食」に注目し始めたのです。そして「怪(あや)しい」「ペテン師」などと言われながら食事療法の指導を続け、ようやく一部の医師たちに認めてもらえるところまで来ました。
「もう治療法がありません」と言われて行き場を失う本当の意味の『ガン難民』。それを減らし、なくす切り札は、ガンの食事療法だと私(済陽)は確信しています。
(2012年)現在は、3大療法の補助療法として、食事療法を含む広い意味での免疫(めんえき)療法が存在します。しかし、そろそろ食事療法が治療の主体となり、3大療法的存在になるべき時でしょう。
決して3大療法を軽んじているのではなく、その重要容性は充分(じゅうぶん)に認めますが、位置づけは主従が逆転すべきだということです。現実には道は遠いかもしれませんが、私(済陽)はそれを強く願っています。
根強い医療不信が蔓延(まんえん=はびこる)する中、(2012年の)いまこそ本来的な患者のための医療を取り戻し、根本的な治療効果が得られるものをガン医療の中心に据(す)えたいからです。
本書では、その時にできる適切な3大療法(すでに適用がなくなった人も多いのですが)と共に食事療法を行うことで、晩期ガン・進行ガンから生還した「事実」を丹念に積み重ねました。
それぞれの患者さんの経過は個人的なものですが、ガンと闘病中の患者さんや御家族、または医療関係者にとっても、さまざまな面で参考になる部分が大きいと自負しています。
第2章のある患者さんの頁では、主治医である小田原市立外科医院長の亀高尚(かめだか ひさし)先生に、実名で御登場いただき、率直な意見を述べていただきました。拙書に、患者さんの主治医から直接、寄稿(きこう=分を寄せてもらう)していただいたのは初めてで、非常に意義あることだと感謝しています。
亀高先生、詳細な闘病体験記をお寄せくださった患者さん方、ご協力くださったご家族の皆様に、心より御礼申し上げます。
本書の刊行される2012年を、私(済陽)はガンの食事療法が存在意義を高める始まりの年と位置付けたいと思います。1人でも多くの人に、これについての理解を賜(たまわ)り、ともに活動していただければ幸甚(こうじん=嬉しい限り)です。
2012年新春 著者記(しる)す