登場人物および施設は全て架空のものであり、語られてる事柄も"単なる妄想"です![]()

プロローグ
今まで教わって来たのと全然(まるっき)り違うじゃない―研修医(レジデント)の猿子は呟くと死亡診断書を元へ戻し、無言で席をたった。
主治医と担当医と、指導医(オーヴェン)と
猿男はKO病院閥の山間(やまあい)にある大学病院で、担当医-「その日」だけ患者を診察し、治療する医師として忙しい毎日を過ごしていた。
猿子は主治医-入院から退院(転科)まで一環して診察、治療する医師として、父親である指導医-担当医や主治医の考えや治療を見て、アドバイスなどをしている医師の下(もと)、医師としての経験(スキル)に磨きをかけていた。
「医師に、種々(いろいろ)な仕事があるとは思ってもみませんでした」山間の地方都市出身者らしい朴訥な表情の猿男は、長い溜息を衝(つ)いた「主治医が当直明け、本日手術担当、外来担当…なんて時は入院中の自分の受け持ち患者を診察、治療できないから、『外回り』と呼ばれる入院患者担当の医師に患者を割り振り、その日診てもらう―担当医っちゃあ、特定の患者さんだけを担当してればいい、と安直に考えてました」
猿子は主治医-入院から退院(転科)まで一環して診察、治療する医師として、父親である指導医-担当医や主治医の考えや治療を見て、アドバイスなどをしている医師の下(もと)、医師としての経験(スキル)に磨きをかけていた。
「医師に、種々(いろいろ)な仕事があるとは思ってもみませんでした」山間の地方都市出身者らしい朴訥な表情の猿男は、長い溜息を衝(つ)いた「主治医が当直明け、本日手術担当、外来担当…なんて時は入院中の自分の受け持ち患者を診察、治療できないから、『外回り』と呼ばれる入院患者担当の医師に患者を割り振り、その日診てもらう―担当医っちゃあ、特定の患者さんだけを担当してればいい、と安直に考えてました」
「大体の場合は主治医が朝、担当医に『今日はこの検査と、この薬をやっておいてね』って、自分の治療方針を伝え、担当医はそれをこなす…つまり、多くの症例を学べるってことね」
「でも、『点滴の針が抜けました』と言われれば刺し、『熱が出ました』と言われれば解熱剤を処方する…便利な何でも屋みたいなもんですよね」
「指導医→主治医→担当医→患者さん。『1人の専門家(医師)を育てるには膨大な時間と労力、そして資金(お金)が必要だ』って、実感できる、素晴らしいシステムでしょう?」
「指導医→主治医→担当医→患者さん。『1人の専門家(医師)を育てるには膨大な時間と労力、そして資金(お金)が必要だ』って、実感できる、素晴らしいシステムでしょう?」
「朝や夕方、科の医師が全員で患者さんの様子について話し合いますよね。そこで指導医から『薬を変えたらどうだ?こっちは検査してあるのか?』等とアドバイス受けると、マダマダだなって絶望(へこ)んじゃいますよ」
「1つでも多くの症例を見て、的確な処方箋を学び、患者さんに対する接し方を覚える―そのためには善き指導医に巡り合わなきゃね」
「1つでも多くの症例を見て、的確な処方箋を学び、患者さんに対する接し方を覚える―そのためには善き指導医に巡り合わなきゃね」
「お父様に出会えて光栄でした…末は医局長か院長か、と噂されてますからね」
「そっち
…権威(そんなこと)より学ぶべきことがいっぱいあるでしょう」

「著作(本)は全て買って頭(ここ)に記憶(たたきこ)んであります…あとは猿子(お嬢さん)を…」
「叩き殺すのだけはやめてね」
異変
「教授、この患者さん変(おかし)くないですか」
「猿子、二人きりの時は、たとえ教授室でも"教授"はやめてくれ。疲れがとれやしない…この方は特別…例外だ。レジデントが学ぶべきものは何もない。いいね?今後一切、関わってはならない―わかったね」
「でも…原発巣はおろか、遠隔転移した病巣まで…ノーベル賞を受賞された医学博士(せんせい)が開発された新薬を処方(つか)われたのね!?」
「開発者(彼)は大学(系列)が違う。保険適用されたとはいえ、医療閥(系列)外の処方はデキんよ―適用外、だ」
「びっくりしちゃった、『出禁(できん=出入り禁止)』なんて云うから」
「デキモンが失(な)くなっちゃいましたよ、猿男(先生)。これも全(みんな)猿男の御蔭ですよ」
「木陰に置かれた御影石(みかげ)にいる赤毛のトカゲ、です。僕のチカラじゃありません」
「忙し過ぎて変(おか)しくなっちまったんですか?」
「どの本を見ても進行具合が異なって…琴、鳴ってると風流で良いですよね」
「なにワチャワチャしてるんスかっ!退院、掛け合ってくれるんでしょうね?!」
「掛け合い漫才してる暇はない、帰ってくれッ」
「ですから!…『酒は肝臓に負担をかけるから3年は我慢しろ』と、忠告(おっしゃ)っていただければいいんですッ」
「眼鏡をかけた髭野郎に入れ知恵されたのは分かりますがね、奥様。旦那さんは寛解(かんかい)-つまり病気は一時的とは言え鎮(おさま)っているんです。「あれはダメ、これはダメ」って…修行僧じゃないんです。人生をもっと楽しまないでどうするんですか!」
「でも、治ったのは病院…」
「何をゴチャゴチャ言ってるんですか!好きなものを好きなだけ食べて、行きたい旅(ところ)へ行くー1度だけの人生を無為に生きることはありません、て。何かあったら私がいます。いつでも気軽にいらしてください」
「手術(体を切)られるのは、もう御免ですゼ、先生」
「大丈夫、私が診(み)たんですから!」
家政婦は見た?
「『見た』そうです、向かい(こちら)の家政婦(お手伝い)さんが…若い男女が二人して七沢(ななさわ=山奥)行きのバスに乗る場面(とこ)を
」

「本当なんですか、三田さんッ!?」
「ええ、私は三田です
」

「本当に見たんですねッ!
」

「さっきから三田と言っているでは…
」

「いくら主人に似て責任感が強いからって、退院して直ぐに亡くなった患者(かた)の無念まで引き受けるなんて…本当に猿子(娘)を見たのね」
「はい、私は三田です
」

「貴女は精神に障害があるそうだから…いいわッ!主人に電話して、ゼミの学生や消防団、山岳救助のボランティアの皆さんを集めて救助隊を組織してもらいますからッ!」
もらい火事
「済みません教授(先生)、今、仕事中なんですけど…
」

「あんただって私の仕事中に現れて、あれこれクチ出ししてきたじゃないか!」
「あれは…友人に世間話をしてくれ、と頼まれたから…」
「おかげで進行具合(手順=プロトコル)がメチャクチャだ!あんな症例(こと)大学(学校)はおろか現場でも経験(教わ)ったことがない!」
「私だって、正式に習ったことなんてありませんよ…」
「正式に習ったことない知識(こと)を他人(第三者)に告げたのか、無責任なッ!」
「教授(せんせ)ねえ…何があったか知りませんが、私(こっち)は家賃を含めた生活費を稼がないと生きて行けないんですゥ…借家、追い出されたら野垂れ死にですよ?大学病院(仕事場)行ったら泊めてくれますか?!」
「あゝ、ブッ太(と)い注射と、とてつもなく痛い電気ショックを無料(おまけ)につけてやる!いま来い、すぐ来い、早く来いッ!!カクカクシカジカなんだよッ
ヒーンっ
」


「夜の山岳捜査は危険です。丹沢には熊や猪、山ビルにマムシだって棲(い)るんですから…」
「そ…!そんな危険な場所に猿子(娘)は飛び込んじまったのかァああッ![]()
娘に何かあったら許さんゾ![]()
…無傷(ただ)じゃ済まさんから首を洗って待ってろよ![]()
![]()
」







捜査会議
①生粋のお嬢様だけに危険な山には入らない。
猿子{
②人生に絶望した人間は進んで死地(危険地域)へと入って行く。
③山間(やまあい)の地方都市出身だけに無理な無茶はしない。
猿男{
④そういう人間だから的確に死地へと赴けるだろう。
民間ボランティアによる捜査会議は夜通し行われ、22時過ぎには豪雨が降りだして来た。
「猿子ォ…冷たいだろな…寂しいだろな…怖いだろうな…」
「明日、雨が上がったら一斉捜査-山狩りしましょう!」
「猿子ォ…もうすぐ、お父さんの友達が助けに行ってあげるからねェ…」
「っヴぇ、教授(お父さん)は参加(行)かないの![]()
」


「私には診察(仕事)がある![]()
」


「っヴぇ?私にだって生活費稼ぎが…
」

「七沢(ここ)には、好い温泉(お湯)がありますねえ」
「猿男さん、日帰りの予定が私の不始末で…ごめんなさい」
「いいんですよ、猿子さん。それより骨折じゃなくてよかった。粉砕骨折だったらオオゴトです。教授に会わす顔がありませんでしたよ」
「大丈夫…ちゃんと『(日帰りで帰るから)探さないでください』って、心配かけないように書き置きしてきたから」
「ええっ
文章(それ)まずいでしょう![]()
かえって不安にさせちゃいますでしょう
…電話(連絡)しないと…」




「だって携帯は、転んだ拍子に渓谷(たに)にデイバッグごと落としちゃったし…」
「だから、お腹と胸の前で、ベルクロで留めておくように言ったのに…」
「猿男さんだって、メンテナンス不足でデイバッグが切れて、全部、落としちゃったじゃないッ![]()
」


「それはァああ![]()
…取り合えづ、シフトもそうだけど、旅館の清算(支払い)もあるから、固定(電話)借りて連絡しとかないと"無銭飲食"で捕まっちゃいますよ…
」



「お父さんにはやめてね。あとでナニ言われるか知(わか)らないから」
「とりあえづ、田舎の婆ちゃんに電子決済してもらうついでに、余分な額振り込んでもらって、旅館の人から資金(お金)融通してもらいましょう。無一文じゃあ何もできゃしない
」

「お客様、申し訳ございません…お知り合いの猿鵞鳥(エンガチョウ)様が、お越しですが」
「えッ![]()
」


「②と④の理由から、片っ端から宿泊施設を探し回ったんですゥ~、やっほーッ![]()
無事で…よかった
2部屋とるなんて無粋な」



都市部も山間も、不思議な出来事があるもんです。あっ、登場人物や関係各所を検索すちゃあラメれすよーッ![]()
一応、メディア関係には根回ししてありまつからにッ
お蔭さんれ、寝不足だでよォおお~
あすたは待望にょ献血どわァああ~いッ![]()
血ィ抜くきゃら、よぉ~く眠れるどーッ![]()







にゃ、もにょれ。月やう日にゅ逢いませう
好い夢を
&明日も1日Have


a nice day
佳い週末を
こりきゃら打ち上げだいッ![]()
![]()
☚寝たいにょにィーっ![]()
![]()






