このブログは、貴方にお勧めしているわけでは御座いません。世の中には、こういう療法もある、と云うことで無断転載させていただいております。
もしも実践される場合は、自己責任・自己管理のもとで、お願い申し上げます。
また、左の書庫欄より
「飲 尿 療 法」(無断転載者の体験記録)
「ガ ン と 闘 う 医 師 の ゲ ル ソ ン 療 法」(星野仁彦医師による体験記)
「尿療法」(中野良一医師による著作)
を併読いただければ、より立体的に御理解いただけると存じます(青文字クリックで全文が通読できます)。
Amazon.co.jp: 奇跡が起こる尿療法―勇気さえあれば、治らなかった病気が治る ( ビタミン文庫): 中尾 良一: 本.
P.58 *尿療法は医学的根拠が不明だというが…
政治家―とくに(1991年における)現代の政治家の言うことや、公約には嘘が多いようです。本人は嘘を言っているつもりはないのでしょうが、結果的には、そうなってしまうのです。なぜでしょうか。霧の中で物を掴むように、政治には掴み所がない話が多いから、です。これが、私(中尾良一)が政治家を信用できない理由です。
それに比べると物理学者や科学者に、嘘は通用しません。理論的に組み立てた現象は、『必ず、結果となって確かめることができる』から、です。
たとえば、原爆なども、その1つです。そして理論と結果が一致した物理学や化学現象の場合は往々にして、結果の現象から出発して、その理論を追究したり組み立てたりすることが多いのです。
つまり「なぜだろう?」という疑問が出発点、になります。南極などで見られる天体ショーのオーロラの現象も、結果の素晴らしい光景を見て推論から真実に近づこうとして理論が生まれたのです。つまり、理論が生まれる前に現実が存在することが多い、のです。
医学の場合は、どうでしょうか。現実は存在しても次に出る言葉は、「医学的根拠はあるのか?」ということです。ところが人智には限りがあって、こと人体に関しては―(1991年現在では)実はわからないことだらけであり、解明されているのはホンのわずかな部分だけで、ほとんどは(1991年現在では)不明の部分と言ってよいでしょう。
そんな程度の中で理解されている事柄が、いわゆる「(1991年時点での)医学的根拠」なのです。ガンはともかくとして、たとえば一般的なポリープでさえも、その成因は判らない状況にあり想像するだけです。ましてや難病治療の糸口さえも分からない者が、(1991年時点での)医学的根拠なるものを振り回して、(1991年における)現実の存在を軽視するようなことは笑止千万です。
しかも多くの「学者」と言われている人たちや研究者たちが、(1991年の)現実を認めることさえも逡巡(しゅんじゅん=ためらう)するのが(1991年における尿療法の)現状であり、それがまた研究者たちの一般常識でもあるのです。
現象をまず認めて「なぜだろうか?」という研究心が無ければ科学の進歩はありません。ここに紹介する尿療法などは、その代表的なものと言えましょう。病気が治癒する現実を見ていながら、「その根拠が不明」ということで現象まで疑いを持てば、「それこそ、学者にとっても不幸なこと」と言わざるを得ません。
P.61 *尿療法は万薬に勝る医療だ
医療は患者の苦しみを軽減し、心身ともに健康にすることです。未開の地や分化文明に浴さない民族の間には「病気になれば昔からの言い伝えや習慣によって、それぞれの草根・木皮などを使って、それなりの治療法」が、用いられています。
それらの方法は自然に身に付き、古老などはそれぞれの病気の手当てに仕方を知っているのです。たとえば私(中尾良一)が戦争時のビルマ(現在のミャンマー)に駐留していた時も、アメーバ赤痢やマラリアなどで苦しんでいた多くの兵士たちを診ました。
(戦争)当時、薬物は殆ど何もありませんでした。長期間物資補給のできない戦地で特効薬などあるはずもありません。「アメーバ赤痢に『塩酸エメチン』という薬を使いたい」と思っても、ないものは使えません。窮余の一策で、「その地方に多い病気だから」ということで、現地の古老を訪ねて、「こんな病人にはどうすればいいか?」と、訊いたりもしました。そうすると現地の人たちは、私たちに「ついてこい」と言い、そして山に行き特殊な木の皮を剥いで「これを煎じて飲むといい」と教えてくれました。なにもない戦地でのこと、『地獄で仏』とは、このことです。「なんでもいい、病気を治す方法があれば事の信義・善悪を考える余裕」は、ありませんでした。直ちに実行です。驚いたことに、それで病気がよくなってしまったのです。科学的根拠も何もない、今この命を助けるためには好いということには躊躇(ためら)う必要がなかった、のです。それで病気が快復したのです。塩酸エメチンという薬は日本から取り寄せなければ、入手できないものでした。「科学的な裏付けがない」などと言っている場合ではありませんでした。
百科事典マイペディア エメチンの用語解説 - 抗原虫剤。吐根トコン。塩酸塩は白色結晶 性粉末で味は苦い。赤痢アメーバ,運動性アメーバに対して強力な殺原虫作用をもつ。 アメーバ赤痢,アメーバ膿瘍(のうよう),住血吸虫病,肝臓ジストマ病などに皮下注射。
まさに「問答無用―実効あるのみ」でした。これで患者が良くなれば、それこそ千金にも勝るほど価値のある医療ではないでしょうか。ジックリと研究して薬効を突き止めてから使用するなどということは云ってはおれないこともある、のです。臨機応変の処置こそ医療の本領です。後に南方植物図鑑を調べてみると、その木皮には「アメーバ赤痢撲滅に必要な薬効成分が含まれていることが判った」のですが、それはかなり後になってからのことでした。