これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
下記に関連書籍(青文字クリックで全文が通読できます)を、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
(故マックス・ゲルソン 著)
ゲ ル ソ ン 療 法 治 癒 し た 5 0 人
(故マックス・ゲルソン 著)
(マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
(ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー)
(5生存率0%の大腸ガンから肝臓へと転移した医師、星野仁彦:著)
(日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法)
(済陽高穂 著)
(日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
(お茶の水クリニックで食事指導を続ける医師が書いた本)
P.162 食物の真実に迫る幅広い研究を
司会 では、この辺で締(し)めくくりをしていただきたいと思います。まず森下先生から、どうぞ。
森下 (1974年の)今後の課題として、ガンとういう病気を、もっと広い立場に立って把握(はあく= しっかりとつかむこと)し直してみることが必要です。新しい観点から、より普遍性を持った診断法や治療法が生まれ来なければなりません。しかし、ガンの正体はもちろん、その増殖の仕方について、ガン研究の方法論を再検討することが何より必要なことだと考えます。
そのためには、まず、食物の生態学的および生理学的な検討をなすべきでしょう。そうしなければ、このあたりから考え直し、出発しなければ成功しないでしょう。問題を食物に限定すれば、「穀菜食中心」の自然食生活を厳守(げんしゅ=きびしくまもる)し、食品添加物を使用した不自然な加工食品は極力(きょくりょく)避けることが大切(たいせつ)です。
司会 次に鈴木先生、お願いします。
鈴木 何度もくり返しますが、人間のガンを研究してもらいたいと思います。動物のガンをやらないと人間のガンはわからない…という考え方は間違いです。基礎というと、すぐに動物…と考えがちですが、人間の基礎研究で目的は達せられます。
(1974年までの)従来の細菌学では、病原菌によって病気が起こるとしていますが、どうもガンは、そうではなさそうです。原因がわからないから病気を治せない…というのは、言い逃(いいのが)れです。原因がわかっていても、治らない場合がありますが、その逆に原因がわからなくても治す方法を見つけることもできるはずです。どの面から研究を進めてもいいですが、人間のガンについて、やることが大切(たいせつ)です。
一般に癌(ガン、がん、英: cancer、独: Krebs)、悪性新生物(あくせいしんせいぶつ、英: malignant neoplasm)とも呼ばれる。 「がん」という語は「悪性腫瘍」と同義として用い られることが多く、本稿もそれに倣い「...
司会 お話をうかがいまして、ガンという病気は無暗(むやみ)に恐れる必要のないものだということが、よくわかりました。今後の御研究に期待(きたい)いたします。
*本章は昭和49年(1974年)に行われた対談を内容の重要性に鑑(かんが=かんがえ)み、再録したものです。肩書などは当時のものです。
語る人
鈴木武則(東京新宿赤十字産院院長)
森下敬一(以前医学会会長、お茶の水クリニック院長)