これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
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下記に関連書籍(青文字クリックで全文が通読できます)を、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
(故マックス・ゲルソン 著)
ゲ ル ソ ン 療 法 治 癒 し た 5 0 人
(故マックス・ゲルソン 著)
(マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
(ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー)
(5生存率0%の大腸ガンから肝臓へと転移した医師、星野仁彦:著)
(日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法)
(済陽高穂 著)
(日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
(お茶の水クリニックで食事指導を続ける医師が書いた本)
P.60 「植物性モネラ」から「赤血球モネラ」ができる
「ガン細胞は分裂・増殖する」ということに対して、(1998年)現代医学はいっぺんの疑問も差し挟(はさ)んでいない。それというのも、「細胞は細胞分裂によってのみ、細胞から生ずる」という医学・生物学上の大前提があるから、である。だが、この固定観念こそ、ガン研究やガン対策を正しく発展せしめない”ガン”なのである。
ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョー(Rudolf Ludwig Karl Virchow, 1821年10 月13日、ポンメルンのシフェルバイン(Schivelbein)(現:ポーランド領シフィドビン( Świdwin))- 19...
ところで、「生体は主として細胞からなりたっている」という、いわゆる細胞説を、初めて定式化したシュライデンおよびシュワンらは、細胞が「発芽もしくは胞子形式過程」によって増殖することを示し、またヘッケルは「細胞構造を持たない原形質の小塊(しょうかい=小さなかたまり)」、つまりモネラ(MONERA)から細胞への発展を明らかにした。
後に、シュワン細胞と呼ばれる細胞を発見した。彼は生物における化学的過程を意味 する代謝 (metabolism) という用語を作り出した。彼は一つの卵細胞から個体発生を 観察し、発生学の基礎を確立した。マティアス・ヤコブ・シュライデンととも...
エルンスト・ハインリッヒ・フィリップ・アウグスト・ヘッケル(Ernst Heinrich Philipp August Haeckel, 1834年2月16日 ポツダム - 1919年8月8日 イェーナ)は、ドイツの 生物学者であり、哲学者...
さらに、O・B・レペシンスカヤは、その名著『生きている物質からの細胞への発展と、生きている物質の生体における役割』において、細胞が「生きている物質」から新生するという証拠を提出し、千島氏もまた独自の立場から、同様な資料を公開している。筆者(森下敬一)も、この細胞新生理論の立場に立ち。既成概念(きせいがいねん=すでにある考え方)が破棄されねばならぬことを主張して来た。むろん、このレペシンスカヤ・千島、そして筆者(森下)らの細胞新生論は、(1998年)現代生命学の主張的見解ではない。が、とにかく、細胞は細胞構造を持っていない「モネラ」もしくは「生きている物質」から新生するものなのである。なお「サンアル学説」をていしょうしたキム・ボンハン氏も、細胞観の基本的な姿勢は、私たち(森下・千島ら自然療法家)と同じである。
さてガンや肉腫(にくしゅ=ガンの一種)などの悪性腫瘍の組織標本においても、典型的な腫瘍細胞の他に、赤血球の融合塊(ゆうごう かい=とけあって1つになった、たまり)からなる細胞構造のない「モネラ」の領域が明瞭に認められている。腫瘍組織における血管系の末端は、他の健康な各臓器組織の場合と同様に開放性であって、そこ(組織間隙:そしきかんげき=そしきのすきま)に流出した血液中の赤血球は互いに融合して、いわゆる「赤血球モネラ」を形成する。そして、これは、それぞれの腫瘍細胞の特異な影響下に逢ってあって、周辺を取り囲む母細胞と同類の細胞を新生するに至(いた)る。したがって、血液モネラと腫瘍細胞との間には限界がなく、漸進的(ぜんしんてき=順を追って徐々に目的を実現しようとするさま。ゆっくりじょじょじょじょに)な「モネラから細胞へ」の移行像が見出されるのである。
そもそも赤血球は、私ども(森下派自然療法家)の新学説によると、腸粘膜において「食物性モネラ」を材料として生成された、極(きわ)めて未分化(みぶんか=細胞として分裂していない)な細胞である。そして、それは各臓器組織の組織間隙において「赤血球モネラ」を形成し、たとえば脂肪組織、筋肉組織および肝細胞などの正常な組織細胞へと分化することになる。この無性格的な赤血球モネラの細胞への分化能を規制する要因の1つは、それ(赤血球モネラ)を取り囲む組織細胞特有の生命エネルギー的な「誘導」にあるのである。
言い換(いいか)えれば、赤血球は未分化である、無性格であるが、与えられた誘導次第でいかなる素子細胞にも分化しうる始原的能力を有するもの、と理解されよう。また悪性腫瘍において、とくに問題となる「転移」の発現機序は、既存(きぞん=すでにある)の腫瘍細胞に接近して、その特異な誘導を受けた赤血球モネラ―ウイルスの接着もしくは、その影響を受けた赤血球モネラ(白血球)-が原発巣(げんぱつそう=最初に発病した場所)からリンパ系を介して他に移動し、そこで、母細胞と類洞の腫瘍細胞を申請せしめるということであろう。何よりも、ガンは全身病であるから、「転移」の背景には体内の、いたるところですでに発症し得る体質的な条件が準備させられていた、ということを忘れてはならない。
無断転載者注:「モネラ」も"モスラ"も、実証されておりません。
体内のガン組織標本においては、ほとんど細胞分裂像は認められない。つまりガン細胞は分裂・増殖をしているのではないからである。しかし試験管内(in vitro=イン・ヴィトロ=試験管内)では、ガン細胞の分裂が起こることもある。それは、試験管内の非生理的な培養条件下において、細胞の生存が脅(おびや)かされた場合に見られる「細胞の延命工作」なのであろう。常識的に判断されるように、細胞がいくつかに分裂・解体することによって、細胞実質に対する、その表面積の割合は増大する。それ(細胞の分裂・解体)によって細胞の実質が栄養される効率もまた大となるという意味で、「細胞分裂」はin vitroの非生理的条件下における「細胞の適応現象」とでも解すべきものであろう。
いわゆる細胞分裂現象が、in vitro(試験管内)のガン細胞において比較的頻繁(ひかくてき ひんぱん)に認められるということは、それが他の健康な組織細胞よりも次元の低い細胞であることを物語っている。ガン細胞の「自己喪失性(じこ そうしつ せい)」を強調する向きもあるが、それ(ガン細胞の自己喪失性)は、はじめから「無自己・無性格」に近い性質しかないのである。その点において、ガン細胞は一般の固定組織細胞よりも、血液(赤血球および白血球)に近いと言えよう。事実、我々(森下敬一派の自然療法家)の新しいガン理論によれば、ガン細胞の細胞分裂化上の位置は、赤血球と固定組織細胞との中間に置かれるのだ。
かつて私(森下)は異種動物(たとえばカエルとウサギ)間の血液をin vitroで混和すると、いずれの種にも属さない異常な細胞(形態学的には大型の白血球様の細胞)が、極めて速やかに融合化成してくることを報告した(1958年)が、かような現象も、ガン細胞の成り立ちについて、ある示唆(しさ=)を与えてくれよう。
いずれにしても、この細胞分裂現象を生理的なものと見做(みな)すわけには、行かない。腹水(ふくすい)ガンなどでも、その生理的な細胞増殖期においては、分裂ではなく、融合化成による大型のガン細胞化が認められている。吉田肉腫細胞も例外ではなく、赤血球に由来するリンパ球様の融合化成によって、これらの肉腫細胞は形成される。赤血球由来の比較的小型の肉腫細胞は、互いに融合し合って、より大きな肉腫細胞へと発展して行く。このような過程にある互いに相似た細胞の接着状態を、ウイルヒョウ的細胞観に曇らされた医学者たちは「細胞分裂」と盲信しているに過ぎない。
フランス医学アカデミー会員のアルペルン(HALPERN)教授は、ガン細胞が細胞分裂ではなく、種子細胞の「融合化成」によって成立することを指摘し、世界のガン研究者たちに大きなショックを与えているが、それは我々(森下敬一および同志である自然療法家)の主張する「血球のガン細胞化への分化」という見解を付け加えられるならば、それはより満足すべきものとなるであろう。そして、「ガンの増殖」という課題は、一挙(いっきょ)に解決されることとなろう。