このブログは、貴方にお勧めしているわけでは御座いません。世の中には、こういう療法もある、と云うことで無断転載させていただいております。
もしも実践される場合は、自己責任・自己管理のもとで、お願い申し上げます。
また、左の書庫欄より
「飲 尿 療 法」(無断転載者の体験記録)
「ガ ン と 闘 う 医 師 の ゲ ル ソ ン 療 法」(星野仁彦医師による体験記)
「尿療法」(中野良一医師による著作)
を併読いただければ、より立体的に御理解いただけると存じます(青文字クリックで全文が通読できます)。
Amazon.co.jp: 奇跡が起こる尿療法―勇気さえあれば、治らなかった病気が治る ( ビタミン文庫): 中尾 良一: 本.
P.199 第5章 鎌倉時代の聖人、一遍上人も行った尿療法
清泉女子大学文学部教授(1991年当時) 金井 清光
P.200 *1千万人以上の信者が集まる理由
鎌倉時代の僧、一遍上人(いっぺんしょうにん)は時宗(じしゅう)の開祖です。この人は、わずか20年の遊行(ゆうぎょう=修行や説法のため諸国を巡り歩くこと)で100万人以上の信者を獲得した、と言われています。たかだか20年の間で、なぜ一遍上人の時宗が、これほどまでの広がりを見せたのかを、私(金井)は研究しています。
一遍上人ウドで検索
その秘密を解くカギとして、一遍上人は深い学問を修めた人物ではあったけれども、むずかしい教理や理論ではなく、実行によって民衆に教えを広めたと言われています。一遍上人が民衆と共に念仏を唱(とな)えて踊る「踊念仏(おどりねんぶつ)」などは、その1例です。ちなみに、この「踊念仏」が盆踊りの起源であろう。と言われています。
実際のところ、これほど御利益(ごりやく)がわかりやすいことはないでしょう。
さて一遍上人は、どうやって病気を治したか、というと―1つは温泉治療です。九州は大分(おおいた)の別府温泉に、鉄輪温泉(かんなわ おんせん)という場所があります。(1990年の)いまでこそ観光名所の1つになっていますが、昔は火山活動で熱湯や熱泥の吹き出す恐ろしい地獄と言われていたところです。
一遍上人は、この荒れた地獄を開発し、温泉治療ができる『蒸し場(むしば)』という施設を作ったと、言われています。これは、偉大な着眼でした。
その一遍上人に感謝して(1990年の)現在でも鉄輪温泉では湯あみ祭りが営(いとな)まれています。毎年、秋のお彼岸になると一遍上人の木造を温泉につけ、読経をしながら洗ってさしあげる行事です。一遍上人は、湯治(とうじ)の元祖でもあるわけです。
一遍上人が行った、今1つの病気治療は尿療法です。一遍上人を描いた絵巻草子(えまき ぞうし)『天狗草紙(てんぐ そうし)』には民衆が万病に効(き)く妙薬(みょうやく=たえなるくすり)として、一遍上人の尿をいただく記事があります。
その説明文を現代語に訳すと、
「あれ見なさい。小便をくださいとお願いする人の多いことったら!」
「これは一遍上人のオシッコです。万病に効(き)く薬です」
「欲しい人が大勢いますから、たくさん小便をしてください」
「私は目が見えませんから、このオシッコで目を洗いましょう」
「私は腹の病がありますから、薬に上人のオシッコを飲みましょう」
「こちらの男にも少し分けてください」
などとあります。
じゅうらい、この記述は一遍上人とその信者を嘲笑(ちょうしょう=あざわらう)する立場で書かれたものと見做(みな)されていましたが、事実を、ありのままに描いたものとも解釈できるでしょう。一遍上人は、どこで学んだのか、尿療法を人々に施(ほどこ)していたようです。