これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
下記に関連書籍(青文字クリックで全文が通読できます)を、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
(故マックス・ゲルソン 著)
ゲ ル ソ ン 療 法 治 癒 し た 5 0 人
(故マックス・ゲルソン 著)
(マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
(ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー)
(5生存率0%の大腸ガンから肝臓へと転移した医師、星野仁彦:著)
(日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法)
(済陽高穂 著)
(済陽高穂 著)
(済陽高穂 著)
(日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
(2冊とも星野先生が実践された中野良一医師の著作)
P.171 ゲルソン療法の意外な効果
ゲルソン食は身体の中まで換(か)えてくれているような、気がしてきていた。体重の減少で心身共に軽くなった身体は、しだいに疲れにくい体質へ変わっていたのである。
私(星野仁義彦)の仕事は、主に外来患者の診察だが、定期的に当直医として病院に泊まり込むこともある。また学会への出席やシンポジウムなど遠方への出張も頻発にある。どうしても生活のリズムが乱れがちな仕事なのだ。
ゲルソン食を始める前は毎日、疲労困憊(ひろうこんばい=疲れ果てて)で帰宅していた。それでも30代のころは、翌日までには回復していた。ところが、疲労が抜けにくくなった40代になると、疲労が残る翌日は、うっとうしい気分で1日を過ごすこともあった。それが、なぜか疲れを感じることが少なくなったのだ。体重の減少やコレステロールの成果もあっただろうが、ゲルソン食が持久力を高めたのではないか、とも思っている。
ゲルソン療法を始める際に、アルコールを断(た)ったことも疲れにくくなった要因だったとも云える。ゲルソン療法ではアルコールの摂取が禁じられている。私(星野)はゲルソンの指示を忠実に守って、療法開始以来、1滴のアルコールの飲まない生活を続けていた。毎日、浴びるように飲んでいた生活が嘘のようである。禁酒してからは、睡眠が深くなった。
アルコールは熟睡をもたらすというイメージがあるが、それはアルコール好きの都合のいい云い訳(いいわけ)である。飲酒後の睡眠はかえって浅くなり、そのために直(す)ぐ目覚(めざ)めやすくなる。医学的に云うと途中覚醒と呼ばれる不眠症状の一種である。浅くて短い睡眠では、1日の疲労を充分に取り去ることはできない。毎晩かかさずに飲酒していた私(星野)は、疲れがたまる一方だったのだ。
ゲルソン療法は、意外な効果ももたらした。それは妻の健康面にも好影響を与えたのだ。もともと血中コレステロール値が高かった妻は、私(星野)と一緒にゲルソン食を食べ続けているうちに正常値に戻っていた。
「あなたのガンを治すつもりが、私まで健康になりましたね」
「我慢してゲルソン食を一緒に食べたんだ。その御褒美(ごほうび)だよ」
「あら、私は我慢してたわけじゃありませんよ。こういう自然食っていいなと前から思っていただけなんですから」
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コレステロール・総コレステロール・悪玉コレステロール(LDLコレステロール)・善玉 コレステロール(HDLコレステロール)についての説明。動脈硬化の原因となる悪玉 コレステロールを下げる食事・食品・食材の説明。
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朝の散歩仲間、オーニー(飼い犬)もゲルソン食のおかげで命拾いしている。オーニーの食事は家族の食べ残しが基本。私たちの食べ残しはゲルソン食。オーニーは自分から希望していたわけではないが、一緒にゲルソン療法を行う羽目になった。
オーニーは当時、心臓に寄生虫が入り込む『フィラリア』という病気を患(わずら)っていた。動物病院で診察を受けたら、「手の施(ほどこ)しようがなく、余命いくばくもない危機的な状態」と、診断された。ところがゲルソン食を食べるようになって、フィラリアが数カ月で根治してしまったのだ。これには獣医も驚いていた。
オーニーには、こんなエピソードもある。
散歩中のオーニーをよく観察していると、道端(みちばた)で時々野草を食べている。これは私(星野)が薬草茶を飲むようなものだ。また自分のオシッコを舐めたりもしている。オーニーは無意識だったのだろうが(こればかりは、オーニーに訊かねば判らない)、私(星野)と同じようにゲルソン療法と尿療法を併用していたのである。その結果ますます元気になったオーニーは、犬の寿命で言えば高齢にあたる16歳まで生き続けた。
私(星野)が文献や資料を調べて、ようやく辿り着(たどりつ)いたゲルソン療法と尿療法を、オーニーは誰にも教わらずに実行していたということになる。本能的に自分の病気を察知して、その治療に必要なものを見分ける能力が動物にはあるのかもしれない。野草を食べ続けるオーニーを見ながら、私(星野)は妻に話しかけた。
「犬の賢さに比べると人間という動物は、意外に賢くないのかもしれないな。これだけ情報が氾濫(はんらん)しているのに、自分に必要な治療法さえ探せない」
私(星野)のガンは人間の英知が集約された(2005年現在の)現代医学では5年生存率0%という判断が下された。そして、最終手段として始めたのは、自然食を基本に体内を換えて行くゲルソン療法だった。ゲルソン療法の効果を実感できるようになったころから、「自然の偉大さ」を改めて知ることになった。