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Channel: 新・イメージの詩
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父の独り言

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  これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
 実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
 下記に関連書籍青文字クリックで全文が通読できますを、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
 
 (故マックス・ゲルソン 著)
 (故マックス・ゲルソン 著)
 (マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
 (ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー
(5生存率0%の大腸ンから肝へと転移した医師、星野仁彦:著)
 (日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―化器科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法
  (済陽高穂 
  (済陽高穂 
 (済陽高穂 
 (日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
 (2冊とも星野先生が実践された中野良一医師の著作)
 
抗がん剤治療では治らない!」――現役の医師が生き延びるためにまずしたこと、それは抗がん剤を拒否することだった。 大腸がんを患い、肝臓への転移が見つかったとき、突きつけられた数字が「5年生存率0%」。この数字は病院のいかなる治療を受けても、5 ...
 
 
 
 
 
P.33 第2章 ガンになるためのお手本
 
P.34 父の独り言
 
 ガンが発覚するまでの私(星野仁彦)は、何よりも精神医学の探究を優先し、没頭(ぼっとう=集中)していた。家族と他愛(たあい)のない話をする時間があれば、書斎(しょさい)に籠(こも)って海外の専門書や文献に目を通す方が有意義な時間を過ごせると考えるタイプだった。友人と専門以外の話をする時間があれば、論文執筆(ろんぶん しっぴつ=ろんぶんをかく)に時間を割(さ)く方が効率的だと考えていた。ワーカホリック(仕事中毒)の典型である。
 
ja.wikipedia.org/wiki/仕事中毒 - キャッシュ - 119k - このサイト内で検索
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2008年2月). 仕事中毒(しごと ちゅうどく)とは、生活の糧である筈の職業に、私生活の多くを犠牲にして打ち込んでいる 状態を指す言葉である。英語ではワーカホリック(英:Workaholic)とも呼ばれる。 目次.
 
 
 私(星野)は1947年、福島県会津若松市に生まれた。父は会津若松市の東山温泉にあった診療所の院長だった。専門は内科医である。
 約13百年前に発見された東山温泉は山形県の上山温泉、湯の浜温泉と並んで奥羽三楽郷に数えられる歴史ある温泉郷である。竹久夢二(たけひさゆめじ)や与謝野晶子(よさのあきこ)などに、こよなく愛された湯の町としても知られている。
 風光明媚(ふうこうめいび)な観光地は、『自殺の名所』という一面もあった。温泉郷の奥へ行くと雨降り滝と云う滝がある。東山温泉の観光名所である4大大滝の中でも第1の滝、である。
 高さ10メートル、幅(はば)16メートル。流れ落ちる水が、36段の階段状に連(つら)なった岩に当たるごとに砕け飛(くだけと)ぶ。「その(滝)音が雨降りの音に聞こえるところから、この名が付いた」と、いう。多くの観光客に紛(まぎ)れて自殺願望のある人も、この滝を訪ねた。そして身を投げた。
 私(星野)が子供の頃には、多い時には1日3件も自殺が起きたことがある。
 「星野先生、またです」
 父は自殺が起きるたびに、その一言で呼び出され、診療所を出て行った。救命作業ではなく検死が目的、である。色褪(いろあ)せた黒い大きな鞄(かばん)を持って無言で出て行く父。その背中には疲労感が漂っていたことを、(2,005年の)今も、ハッキリと覚(おぼ)えている。
 「水死体だ。やはり、自殺らしい」
 「今日は2体だ。心中だった」
 検死を終えて帰って来た父は、そう呟(つぶや)きながら酒を飲み、暗い表情を浮かべていた。そんな多くの自殺者を診(み)て来た父は、いつしか精神医学や心理学に関心を抱いていたようで、よく自殺に関する書籍を読んでいた。そして何度も同じ独り言を呟いていた。
 「俺は精神科医になればよかった…」
 そんな父の影響を強く受けたのかもしれない。子供の頃から精神医学に興味を抱き始めていた私(星野)は、やがて福島県立医科大学医入学し、精神科医を志(こころざ)すことになる。学業と並行して、福島市内の桜ヶ丘病院の精神科でボランティアも始めた。

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