これは、あなたに勧めているわけでは御座いません。世の中には、「こういう考え方があり、それを実践している方が居る」と、云うことです。また、現在ではいろいろな研究により、それぞれの栄養素の効用や弊害(へいがい=副作用)についての情報が公開されております。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
実践されます方は、くれぐれも御確認の上、自己責任・自己管理の下(もと)で行って下さい。
下記に関連書籍(青文字クリックで全文が通読できます)を、無断転載させていただきましたので、よろしければ御参考までに、お読みください。
(故マックス・ゲルソン 著)
ゲ ル ソ ン 療 法 治 癒 し た 5 0 人
(故マックス・ゲルソン 著)
(マックス・ゲルソン博士の3女が記した本)
(ゲルソン博士による、ゲルソン療法により完治した患者へのインタ ヴュー)
(5生存率0%の大腸ガンから肝臓へと転移した医師、星野仁彦:著)
(日本人だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の 権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法)
(済陽高穂 著)
(済陽高穂 著)
(済陽高穂 著)
(日本におけるゲルソン療法実践医師による対談・比較集)
(2冊とも星野先生が実践された中野良一医師の著作)
P.255 おわりに
「三度(みたび)肘(ひじ)を折って良医となる」
中国の古い諺(ことわざ)ですが、何度も病気をすることで初めて患者の気持ちが解る医者になれる、という意味です。以前から言葉だけは知っていましたが、ガンを患ってようやく、その意味を深く知ることが出来たように思います。
私(星野仁彦)は入院生活を通して初めて患者の立場が以下に弱いか、そして医者と患者の信頼関係が、いかに大切かを知りました。それまでの自分(星野)には考えも及ばなかったことです。
たとえば私(星野)がガンの進行度について質問をした時、主治医が表情を硬くして病室を出て行ったことがありました。その後ろ姿から私(星野)は、病状が心配になって思い悩みました。主治医のふと漏らした言葉に疑心暗鬼になったこともあります。医者の言葉や表情・態度などに敏感になるのが患者、です。ベッドで横になる私(星野)は明らかに弱者の立場、無力でした。
ゲルソン療法を始めようと決意した時、主治医は私(星野)の決断を尊重し、全面的にサポートすることを約束してくれました。私(星野)は彼の言葉に力強い後ろ盾(うしろだて)を得たような気がしました。それだけで私(星野)は安心してゲルソン療法を始めることが出来たのだと思います。
イギリスのブリストル病院に面白いデータがあります。医者の提示した治療方法を信頼している人と、不審の念を持っている人との治療効果にハッキリとした差が出ている。むろん信頼している人の方が効果は高い。医者への信頼感が心理状態を安定させ、免疫力の向上につながったと考えれば納得できる話です。
文:長岐俊彦 イギリス、ブリストル. がん患者の発想で生まれたがんヘルプセンター. ブリストルがんヘルプセンター(現在名/Penny Brohn Cancer Care)の設立には次の ような物語があります。 イギリス西部にある都市・ブリストルを教区に持つクリストファー・ ...
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- がん患者の発想で生まれたがんヘ ... - がんの根本治療を目指すフォーブス ...
私(星野)は患者の立場になって自分の仕事を考えてみました。精神科医の仕事は薬の処方もするが、治療法の多くは会話によるものです。精神科医の言葉は時として、外科医のメスに相当すると考えてもいいわけです。
そう考える、それまでの私(星野)は患者の心の痛みを真正面から受け止めることに留意して来なかった、ように思えます。精神科医としての実績は残して来ましたが、果たして本当の意味で患者を救うことが出来ていたのだろうかと、疑問に思えて来たのです。少なくとも弱者の立場を理解していたとは思えない。
以前の私(星野)は落ち込みやすい患者・心の弱い患者に対して、「もっと強くならなければダメですよ」と、ただ教育指導をしていただけでした。説得であり、説教です。
しかし(2005年現在の)今の私(星野)は患者の話をジックリ聞くことを心がけています。相手の言葉だけでなく気持ちまで受け入れることから診療が始まる、と考えているからです。受容がカウンセリングの基本だと理解していましたが、ようやく実践できるようになったのです。
身体の弱い患者にも・心の弱い患者にも・傷つきやすい患者にも・落ち込みやすい患者にも・不安を抱きやすい患者にも共感できるようになりました。その人の立場で考えることが出来るようになったのです。
ガンを患ってよかったことは、自分の心の弱さを知ることが出来たこと、そして患者の立場の弱さを知ることが出来たこと、です。それは精神科医として患者との関係や治療へのスタンスを改めて考えさせてくれることになりました。長期にわたる過酷な闘いでしたが、ガンは私(星野)を精神科医として、そして人間として、ひと回り大きくしてくれたような気がします。
ガン再発から15年も過ぎると、傲慢(ごうまん)だったころの私(星野)が時々表に出るようになってきました。これも心の弱さが原因なのでしょうが、そんな私(星野)に敬虔(けいけん)なクリスチャンで愛する妻は、いつも諭(さと)すように、こう言います。
「あなた(星野 仁彦)忘れないでくださいね。あなたがガンになったのは神様のお導きです。ゲルソン療法や免疫療法との出会いもそうです。そうしてガンを克服して、こうした本を書けることも神様のお導きです。だから、あなたはガンが治ったからと言って、神様の恩を忘れてはいけません。本の印税の半分は神様に反しましょうね」
私(星野)は妻の言葉を受け入れ、これまで出版して来た本の印税の半分は、教会に寄付するようにしています。神への感謝というよりも、妻をはじめとして私(星野)を支(ささ)えてくれた多くの人達に対する感謝の気持ちです。